すばらしい先輩たち 会津人のほこり(第1集) -042/197page
のでしょう。
春雨(ほるさめ)をしらする露(つゆ)の草木(くさき)かな
この年、兼載(けんさい)の先生であった心敬(しんぎょう)が、関東(かんとう)の小田原(おだわら)でなくなりました。76歳でした。
こうして兼載は、先輩(せんばい)の宗祇(そうぎ)たちが見守るなかで、連歌師(れんがし)の道を独(ひと)りで歩(あゆ)みはじめたのでした。
旅(たび)から旅へ
北野天満宮(きたのてんまんぐう)の連歌会に続いて、24歳の秋11月に、美濃国 (みののくに)(現在の岐阜(ぎふ)県(けん)) によばれて、
嶺(みね)の雪明(ゆきあ)けゆく空(そら)の光(ひかり)かな