すばらしい先輩たち 会津人のほこり(第1集) -058/197page

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 しかし、永正(えいしょう)七年(1510年)大月六日、兼載(けんさい)は59歳を最後にして、旅先の古河(こが)でなくなりました。先生の心敬(しんぎょう)や先輩(せんばい)の宗祇(そうぎ)と同じようにして、まさに旅に生き旅に死んだ一生でした。

 こうして、会津の生んだすぐれた文学者、猪苗代兼載は、室町(むろまち)時代のはげしくゆれ動く世の中にあって、後に俳句(はいく)としてさかんになる以前の連歌(れんが)の世界で、全国を旅しながら大きな影響(えいきょう)をあたえたのです。

挿絵

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