すばらしい先輩たち 会津人のほこり(第1集) -063/197page

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「捨てられた子供は、どうなるのだろうか。」

「生まれたばかりの赤ちゃんを、なぜ殺すのだろうか。」

と、子供心にも真剣(しんけん)に考えるようになりました。

 この叔父の家での3年間の生活が、岩子の社会事業への道を方向づけたのです。


行商生活


 叔父の世話で結婚して呉服屋(ごふくや)を開いていた岩子は、夫(おっと)とともに、熱心に商売しました。その熱心な商売が評判(ひょうばん)となり、店は大いににぎわい、子供も、男の子1人、女の子3人も生れて、楽しい生活ができるようになっていました。しかし、その楽しい生活も長く続きません。夫が急に病気になり、商売ができ


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