すばらしい先輩たち 会津人のほこり(第1集) -065/197page
いくら聞いても、子供はロを開いてくれません。岩子は、むしろ戸を引き開け、中をのぞいてみました。すると、女の人がうすいふとんにくるまってねているではありませんか。まくらもとには、かけた茶わんがlつ。
岩子は、この貧しいようすを見て、
「そうだ。わたしは、このような貧しい人を救(すく)わねばならない。この子を助けてやらなければならないのだ。」
叔父から受けた教えが、頭に浮びました。
岩子の家も、苦しい生活でした。けれ