すばらしい先輩たち 会津人のほこり(第1集) -071/197page

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 多くの貧しい人たちが集まって、生活しています。そして、その子供たちは、 勉強もしているんだよ。」

 岩子の眼は、生き生きと輝き、その『救養会所(きゅうようかいしょ)』の仕事を、いろいろと聞きだしました。

 そして、会津地方の多くの貧しい人を救(すく)うために、救養会所の仕事を実際に見てきたいと思い、若松県庁(けんちょう)に行って願い出ました。

「わたしは、今の会津を見るとき、村ではうち続く凶作(きょうさく)に疲れきった農民やこじきがあふれていて、物価高や重い税金に苦しむ人の多いこと知りました。わたしは、この貧しく苦しんでいる人たちを救わねばなりません。そのために、東京の深川(ふかがわ)にある救養会所に行って、そのしくみや教育の方法を学んできたいのです。ぜひ行かせてください。」

岩子は、会津地方の多くの農民や町民の苦しい生活のようすと自分の気特ちを


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