すばらしい先輩たち 会津人のほこり(第1集) -104/197page

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会津に幼稚園(ようちえん)を



 明治二十五年(1892年)、そのころ会津若松までの鉄道はなかったので、リンは歩いてふるさと会津若松にむかいました。峠(とうげ)を越えて会津の地をのぞんだリンは、なつかしさのあまりそこに立ちどまってしまいました。

 眼の前にひろがる会津盆地(ぼんち)は、夕方のやわらかな光につつまれて、静かで平和でした。しかし、リンの心の中にはさまざまな思いが、大さくゆれ動いていました。

 ー なつかしい小田垣(おだがき)の生家(せいか)。(今の城東町(じょうとうまち))

 ー 神尾(かみお)ふさ子先生にならった裁縫(さいほう)の勉強。

 ー 17歳のときからの、夫(おっと)の留守(るす)がちな結婚生活。


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