すばらしい先輩たち 会津人のほこり(第1集) -113/197page

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ました。そんな過労(かろう)がたまってきて、とうとう肺結核(はいけっかく)になってしまいました。

 まわりの人々は心配しました。ようやく始められたばかりの幼稚園(ようちえん)と女学校にとって、まだいろいろな問題が残っていて、そのために、リンはたいせつな人であったのです。早くよくなってもらわなければならない人であったのです。

 しかし、病気ではしかたありません。早くよくなりたいと、リンは京都(きょうと)から徳島(とくしま)や、岡山(おかやま)の方まで、気候(きこう)のよい所を求めて、病気をなおすための旅をしました。病気はだんだん悪くなるばかりでした。

 そんな重苦(おもくる)しい病気の床(とこ)に、リンにとってたいへんうれしいことがありました。

「40年間も、よく父母(ふぼ)につかえ、ただの一度も不満(ふまん)そうな顔をしたこともなく、いつもやさしく、よくいたわって、父母を大事にしてくれた。私にはキリスト教のことはよくわからないけれども、君のこうしたやさしさは、やは


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