すばらしい先輩たち 会津人のほこり(第2集) -006/203page
江戸(えど)時代の末ごろから田畑を失い、清作が生まれるころは、村一番の貧しい百姓になっていました。
父佐代助は、三城潟から四キロほどはなれた、学問の神様で有名な天満宮(てんまんぐう)のある小平潟(こびらがた)から婿(むこ)にきました。佐代助は学問もあり、とても手先の器用な人でしたが、お酒が好きで、あまり働きませんでした。
母シカは、三城潟一番の働き者で、とても負けず嫌(ぎら)いの性格を持っていたといわれています。また、当時は文字を読ん