すばらしい先輩たち 会津人のほこり(第2集) -009/203page

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このころは、今と違って、学校にだせない家があって、学校に行かない子供もいたのです。

清作も、学校に行かなくて、家で仕事の手伝いをした方がよいと考えました。

しかし、シカは、清作にはどうしても学問が必要だと考えていました。そして、勉強のできる子だと信じていたので、いやがる清作をはげまし、学校に通わせました。

こうして、入学した清作だったのですが、友だちのいじ悪(わる)にも耐(た)えて、勉強にはげみました。

清作は、母の願いのとおり、尋常科(じんじょうか)卒業のころには、一等賞をもらうようになりました。また、清作の勉強は、学校の教科だけでなく、難(むずか)しい国語や漢文(かんぶん)英語までも、お寺のおしょうさんや駐在所(ちゅうざいしょ)のじゅんささんなど学問のある人々から教えてもらいました。


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