すばらしい先輩たち 会津人のほこり(第2集) -064/203page

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が完成しました。題名を『会津農書(あいづのうしょ)』 とつけました。江戸時代の農業の本といえば、宮崎安貞(みやざきやすさだ)の書いた『農業全書(のうぎょうぜんしょ)』がよく知られていますが、実はそれより十三年も前に、それにおとらぬ内容をもつ『会津農書』が、与次右衛門によって書かれていたのです。

『会津農書』 は、三巻にわかれてできています。

上巻は、水田のことが書いてあります。まず、土の種類が、いくつかあげられています。その種類のちがいによって、土は重さがちがい、その土からとれる米の味がちがってくることがのべられています。土のちがいだけでなく、水の重さのちがいによっても、作られる品種がちがってくること、土と水にあった品種をえらぶことが書かれ、苗代(なわしろ)の種まきから、稲(いね)のかりとりまでの、稲の作り方が、くわしく説明されています。

中巻は、畑(はたけ)の作物の作り方が書いてあります。畑の土の種類から、いろいろ


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