すばらしい先輩たち 会津人のほこり(第2集) -087/203page
煎(いり)、八田宗吉(はったそうきち)の名を聞きました。
この人の力をかりるしかない。と豊助は八田野をたずねました。突然の訪問(ほうもん)をうけた宗吉は、豊助をていちょうに迎(むか)えてこう言いました。
「いま、私が用水路を管理しているのは、私の祖先の内蔵之助(くらのすけ)がこの用水を初めて手がけたからです。この水のおかげで、私たちの村も豊かになり、田もひろげることができました。でも、二百年もたっているので、毎年の修理(しゅうり)だけでは間(ま)にあいません。藩のお力で