すばらしい先輩たち 会津人のほこり(第2集) -088/203page

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大修理ができたらどんなに助かることか。私たちもぜひ協力させていただきたいと思います。

喜びいさんで帰りかけた豊助に、宗吉は、北滝沢(きたたきざわ)の肝煎(きもいり)の古川伊喜右衛門(ふるかわいきえもん)もたずねてみたらよい、と語りました。

翌日(よくじつ)、伊喜右衛門をたずねた豊助は、さらに大きな希望がわいてきました。伊喜右衛門はこう言ってくれたのです。

「この近くでは飯盛山のまわりの用水路が、大雨で水かさが増(ま)すたびに土手がくずれてしまい、ほとんどの水が下の不動川(ふどうがわ)に落ちてしまうのです。そのたびに修理をしていますが、どうにもなりません。私たちも協力します。何なりとお申しつけください。」

ここで豊助の心はきまりました。

第一に、戸(と)の口(くち)用水路の幅を広げて深く掘ること。第二に、飯盛山に洞門(どうもん)を


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