すばらしい先輩たち 会津人のほこり(第2集) -096/203page
ブするところでは、片方の土手だけに大きな力が加わり、大雨で水がふえれば大変な力になります。水力に負けない土手はどの位の強さがいるか、豊助の計算力がここでも生かされます。
土のやわらかな所の工事には、どの位の資材を使ったらくずれない土手がつくれるか、豊助の計算にしたがって必要な資材が用意されます。岩場(いわば)のかたい所では、それにあった道具を使わなければなりません。豊助は、西名古屋町(にしなごやまち)の谷蔵(たにぞう)など、腕のいい鍛冶屋(かじや)さんに道具を作って