すばらしい先輩たち 会津人のほこり(第2集) -119/203page
「あ、アケビがなっている。」 1人が見つけると、ばらばらっと数人の子どもが、林にとびこんでいきました。 「おうい、学校におくれるぞ。」 という伊策(いさく)の声も、アケビ取りに夢中になっている仲間にはきこえません。しかたなく、伊策はまだ木登りのできない小さな子どもをさそって、 「さあ、いこう。」 と、戸石川に沿(そ)ってくねくねと続く学校への遣を急ぎました。 そのころは、学校の勉強よりも仕事の手
「あ、アケビがなっている。」 1人が見つけると、ばらばらっと数人の子どもが、林にとびこんでいきました。 「おうい、学校におくれるぞ。」 という伊策(いさく)の声も、アケビ取りに夢中になっている仲間にはきこえません。しかたなく、伊策はまだ木登りのできない小さな子どもをさそって、 「さあ、いこう。」 と、戸石川に沿(そ)ってくねくねと続く学校への遣を急ぎました。
そのころは、学校の勉強よりも仕事の手