すばらしい先輩たち 会津人のほこり(第2集) -120/203page

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伝いや子もりをさせられるために、学校に行けない人もたくさんいました。また、学校を休んでも平気でした。雨が降ったといっては休み、お祭りだからといっては休む、天気のよい日には途中で遊んでいて、学校に来ない友だちもたくさんいました。

 しかし、伊策は、祖父に 「学校を休んではいけない。」と、きびしく言われていたので、学校を休むことはありませんでした。学校に来てみると、休まなかったのは伊策ひとりだけということもありました。そんなときは、きびしい祖父がいなければ自分も休めるのにと思いましたが、まじめに学校で勉強した伊策は、南会津郡役所(みなみあいづぐんやくしょ)から何度も表彰(ひょうしょう)をうけました。

 卒業の前には、行いがりっばで成績もすぐれているというので、福島県から表彰され、りっぱな文箱(ふみばこ)をいただきました。そんなときは、祖父のはげましときぴしさを、ありがたく思いました。


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