すばらしい先輩たち 会津人のほこり(第2集) -130/203page
肩(かた)をうちぬかれ、右眼が見えなくなってしまいましたが、学問にすぐれ、先生としてもりっばな人でした。
「伊策、お前の学問にうちこむ姿はすばらしい。お前の学問が子どもたちを教え、世の中にひろがっていったら、もっとすばらしいと思わないか。これからは、りっばな先生になるための勉強をしたまえ。先生になったら、自分のわからないことを、ほかの人にたずねることをはずかしがってはいけないよ。わからないことをわからせ、人に伝えることが大切なのだ。」
尊敬する川島先生のことばが、伊策の心にしみとおるように伝わってきました。伊策は、この川島先生の教えをうけて、これからは先生として生きることを決意するようになりまました。
先生になる資格をとるには、福島市にある師範(しはん)学校を出なければなりません。伊策は、三日間も歩いて福島に行きました。師範学校に入学するための勉強を