すばらしい先輩たち 会津人のほこり(第2集) -161/203page
した。津川は、川の港としてよく知られていたのです。
常渡川を少しさかのぼると、流れのゆるやかなところもあり、夏になると、子どもたちが集って、さかなをとったり、水泳ぎをしたりして遊ぶところになっていました。
泳ぎのじょうずな子どもは、岸から離れて立ち泳ぎのまま、川の流れにゆうゆうと身をまかせて、山国のみじかい夏をたのしんでいました。
また、四郎の住んでいた角島(つのしま)という部落は、新発田(しばた)にぬける会津街道(あいづかいどう)にそっていて、部落の上の方には、志田平(しだだいら)とよばれる高台(たかだい)になった開拓地もひらけて