すばらしい先輩たち 会津人のほこり(第2集) -164/203page

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 東京へ行きたい。>

 四郎の心に、東京での勉強と、イクグン大将の夢が大きくふくらんできました。明治15年(1882年)の春、四郎は17歳になっていました。


講道館柔道


 上京した四郎は、陸軍の軍人になるために、ある学校に入学しましたが、イクグン大将の夢は、すぐにあきらめなければなりませんでした。背が低くて、軍人になれないことがわかったのです。

 そのころの四郎は、初めての東京で、住むところもなかったので、柔術(じゅうじゅつ)を教えている井上敬太郎(いのうえ けいたろう)という人の道場に、住(す)み込(こ)みの弟子になっていました。からだをきたえることも考えて住み込んだのでしたが、イクグン大将の夢が消え


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