すばらしい先輩たち 会津人のほこり(第2集) -166/203page
れるようになりました。
人々の生活が変わっていくとともに、考え方もしだいに変わって、いろいろな意見が語られるようになりました。
古い日本がよかったといって、ヨーロッパのものをいやがる人、日本も、ヨーロッパの国と同じようにならなければいけないという人、国民のための政治をするために、議会を開けと主張する人など、さまざまな考えが発表されるようになりました。
これからの青年を育てようという考えをもっていた嘉納治五郎(かのう じごろう)は、
「新しい時代を生きるためには、ヨーロッパの進んだ文化も必要だ。でも、日本人はヨーロッパ人ではない。日本人の心を忘れてはならない。ヨーロッパのよいところをとり入れながら、すぐれた日本人の、強い心とからだをつくらねばならない。」