すばらしい先輩たち 会津人のほこり(第2集) -168/203page
いていました。
イクグン大将の夢の消えた志田四郎の新しい道は、この講道館の柔道でした。嘉納治五郎に、そのオ能をみとめられて、四郎は、7番めの講道館入門者になりました。
夏の暑い日ざしの中を、自分をみとめてくれた嘉納治五郎に連れられて、四郎は、初めて講道館をたずねました。井上道場から講道館までは、遠い道のりではありませんでした。しかし、夏の午後の日ざかりは暑く、きんちょう感にかたくなっていた四郎には、長い道のりと感じられました。