北会津村の文化財第27集 -014/039page
2 保科正之が会津三十三観音を指定
保科正之は領民が熊野神社や西国三十三札所巡礼などに出向き、多額 の費用が領外に流出するので、その防止策として領内に大神宮や熊野神 社を勧請したり、高僧らと計って三十三か所の霊場を選んだといわれて いる。北会津村には三つの観音堂が選ばれた。
次はそれぞれの全景ならびに御詠歌である。第十二番 田村山の聖観世音真言宗福聚山養泉寺
千早振(ちはやぶ)る神(かみ)ぞまこと住吉(すみよし)の
重(かさ)ねがさねの杜(もり)の注連(しめなわ)第十三番 館の聖観世音真言宗福聚山観音寺
遥(は)るばると参(まい)りて拝(おが)むよしみ寺(でら)
仏(ほとけ)の誓(ちか)い新(あらた)なるらん