北会津の昔ばなしと伝説 -057/238page

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と大急ぎで番所(ばんしょ)に届けたそうだ。そこで、夕べの一部始終(いちぶしじゅう)を語っただど。

 それから、二日もしないうちに、吉平(きちへい)は、お縄(なわ)になってしまただど。秋の寒い日に、鶴沼川(つるぬまがわ)に投げた財布(さいふ)を川の中まで探させられたんだど。

  酒に酔(よ)わせて百文(ひゃくもん)チョロリ
    寒さ身にしむ川ざらい

という歌が瓦版(かわらばん)に載(の)ったそうだ。

挿絵 酒に酔わせて百文チョロリ


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