北会津の昔ばなしと伝説 -061/238page
奉行(ぶぎょう)の大声に与吉(よきち)は、驚きおののくばかりだっただど。「ハイ。」と返事するのにやっとであったど。 「お上(かみ)の捉(おきて)を破(やぶ)った大罪軽(たいざいかる)からず。そのとがめに処(しょ)するところなれど、聞くに与吉(よきち)とやら、病(やまい)の母を厚く養(やしな)いながら、一生懸命百姓(いっしょうけんめいひゃくしょう)の仕事に精(せい)を出して母の看病(かんぴょう)をしているとのこ
奉行(ぶぎょう)の大声に与吉(よきち)は、驚きおののくばかりだっただど。「ハイ。」と返事するのにやっとであったど。
「お上(かみ)の捉(おきて)を破(やぶ)った大罪軽(たいざいかる)からず。そのとがめに処(しょ)するところなれど、聞くに与吉(よきち)とやら、病(やまい)の母を厚く養(やしな)いながら、一生懸命百姓(いっしょうけんめいひゃくしょう)の仕事に精(せい)を出して母の看病(かんぴょう)をしているとのこ