北会津の昔ばなしと伝説 -071/238page
朝になって、気がつくとな、雨も降んねえのに、いつのまにか田んぼに水が入ってな、稲は青々と元気をとりもどしていたんだど。 次の晩(ばん)も、また、次の晩(ばん)もな、同じことが続いたんだど。 不思議に思ってな、見張(みは)りの者(もの)、五、六人が眠(ねむ)んねえで、待(ま)ち構(かま)えていたんだど。 真夜中のころ、田んぼで「ざーっざーっ」と水の音が聞こえてきたんだど。
朝になって、気がつくとな、雨も降んねえのに、いつのまにか田んぼに水が入ってな、稲は青々と元気をとりもどしていたんだど。
次の晩(ばん)も、また、次の晩(ばん)もな、同じことが続いたんだど。
不思議に思ってな、見張(みは)りの者(もの)、五、六人が眠(ねむ)んねえで、待(ま)ち構(かま)えていたんだど。
真夜中のころ、田んぼで「ざーっざーっ」と水の音が聞こえてきたんだど。