北会津の昔ばなしと伝説 -101/238page

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 仁範(にはん)は不思議な思いで蓮華寺(れんげじ)に戻(もど)り、境内(けいだい)を隅(くま)なく探したんだど。そうしたら白髪(はくはつ)の老人が言ったとおり、三葉(さんよう)の松で、確(たし)かに三鈷(さんこ)の形にかなっている松があったんだど。それで仁範(にはん)は老人に言われたとおり」高野山に行くのをやめて、この寺を最後の地とすることにして、決意を新たにして修業(しゅぎょう)に努めた結果、寺は六坊(ろくぼう)を数えるほどに発展したんだと。

挿絵 三鈷の松


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