北会津の昔ばなしと伝説 -201/238page

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 「あそこに逃げ込みかくまってもらおう。」

と、急ぎました。そこはお堂でした。正面の額には「左下山観音寺(さくだりやまかんのんじ)」と書いてありました。

 ここを、サクダリといい、この東方にサノポリという川の名がありますが、この辺の人々は、春にはこのサクダリから神が降臨(こうりん)し、農耕の神となり、川から山に帰られると考えていたのでしょうか。

 [現在の会津本郷町大門にある会津三十三観音のうちの二十一番札所の俗に左下り観音堂に]逃げ込み、身をひそめながら、自分の無実を訴えて、一日

挿絵 首なし観音


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