北会津の昔ばなしと伝説 -203/238page
くに流れていた川でよく洗いました。
その洗った場所を、かみの方から上荒井(かみあらい)、中荒井(なかあらい)、下荒井(しもあらい)と呼ばれる地名になったといわれております。
こうして、首をとってきた役人たちは、ようやく越後国蒲原郡(えちごのくにかんばらぐん)に入りました。蒲原郡(かんばらぐん)に近づいて来るにしたがってかや株の中の首が、重くなってきました。
役所に着いたので、くずつるを切ってかや株を開いてみました。そこには、切ってきたはずの人間の生首ではなく、観音