北会津の昔ばなしと伝説 -213/238page
ことが、事実かどうか確めようということになりました。
お腰入れをしたというお屋敷に行って尋ねました。お屋敷の姑(しゅうとめ)たちは、流した理由をく わしく説明しました。
この女の人は、間もなく死んでしまいました。女の人の胸には、めびなとおびなが一つずつていねいにたたまれて、しっかりと抱かれておりました。
流された理由を知った浜辺の人々は、この女の人の抱いていたおびなとめびなを、お払いして、彼女の持っていたクシや飾り物などと一緒に、流されて着いた小舟に乗せて流してやりました。