北会津の昔ばなしと伝説 -214/238page
このたたまれたおびなとめびなを形どったものが、オシンメイサマになったといわれております。
また、女の人が流されて浜辺に流れ着いた日が、ちょうど、三月三日だったので、人形(ひとがた) をもって、おひなさまとして、おまつりするようになったそうです。
くしや飾り物など、女の人の使用する道具類を供えて、女の人が、悪い病気などにかからないように、また、幸福になりますようにと祈って、おまつりするようになりました。
ひな祭りには、早目におひなさまを出してかざり、三月節句が終るとすぐにしまうのがよいそうです。娘を早く、かたずけるという意味があるのだそうです。