北会津の昔ばなしと伝説 -220/238page

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54 天満(てんまん)の由来(ゆらい)

 城戸天満[現在会津若松市神指町] に、むかし、木綿の色染めをしている人がおりました。

 この人は、城戸天満の西を流れるサノボリで、木綿の色染めをして、水洗いをしていたのですが、赤色を染めても青色を染めても、本当の赤色や、青色などがでなくて、黒ずんだような色になったり、線に近い青だったりといったように、にごった色しかでませんでした。

 この人は、この原因は、染料(せんりょう)にあるのだろうかと、同じ色のいろいろ材料をかえてみたのですが、結果は同じでした。それでは、染料(せんりょう)を煮る温度によるのか、それとも、染料(せんりょう)のまぜかたかと、いろいろ方法をかえて試してみたのですが、どうしても、自分の思った本当の原色がだせませんでした。どうしたら、思いどおりの色がだせるだろうか、と日夜、


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