北会津村誌 -047/534pag

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大塩川・せせらぎ川・湯川の合流地帯の洪水滞水時間を延長させるなどの条件も加わっている。

 河川の増水量としては、必ずしも著大とはいい得なかった。宮古は特に大川筋の増水が少なかったために7月17日午前3〜4時の最高水位で2.91メートル、宮川は同じく午前3時で3.20メートル、これを合流した山科量水標では17日午前8時最高4.67メートル、これは改修前の大正2年は勿論、改正後の昭和16年昭和22年以来の3年連続の台風高水位にはるかに及ばない。

 しかし被害をみると、死者35、家屋流失76、床上、床下浸水併せて9,381戸、水田流失埋没1,017.6町、冠水4,950.3町、畑の流失埋没291.2町、冠水1,293.6町、道路決潰182ヵ所、橋梁流失349、堤防決潰115、山崩れ107ヵ所、鉄道も7ヵ所で決潰切断された。これが大川筋では殆ど皆

会津盆地洪水分布図 
昭和31年(1956)7月15〜17日
会津盆地洪水分布図

   

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