北会津村誌 -046/534pag

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洪水氾濫の様態
洪水氾濫の様態
(昭和31年7月17日の鶴沼川決潰)

堤防決潰による水田の冠水
堤防決潰による水田の冠水
(昭和31年7月17日鶴沼川決潰)

大川の流木、洪水の時流れ出してくる、薪として拾いあげる
大川の流木、洪水の時
流れ出してくる、薪として拾いあげる

は、会津盆地開発以来稀有のことである。この原因となったのは、勿論豪雨であるが、これは西縁山地に多くの山崩れを生じたことによる。これは古い山崩れによる崖錐の二次的山崩れともなり、佐賀瀬川、銀山川、その他の渓流に押出しては、一時的に堰とめ、それを逐次自ら?水して決潰させるなど、丁度木流しのダムを自然につくっては決潰するような現象を生じて、いやが上に波状的な急襲洪水の偉力を増大させた観がある。これが宮川・鶴沼川の北会津村の西縁の旧氾濫原を圧迫、各所に堤防を決潰して、旧鶴沼川氾濫原の近世の新田開墾集落を姶ど水没、或は洪水でとりまくような状態になった。さらに、これに猪苗代湖の放水問題がからみ、日橋川・


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