北会津村誌 -175/534page
農 用 施 設 (共同) 区 分 共同作業施設 共同利用施設 共同作業所 管理主体 農協 部落 管理責任者 農協組合長 区長 受益範囲ま又は利用戸数 館の内地区・本田・今和泉・鷺林・宮袋、二日町 田村山二〇戸、下米塚九戸、東麻生一八戸、柏原二五戸、西麻生三五戸 事業量 五ヶ所 五棟 二四〇平方メートル 機械一式 しかし農業構造を内部的に検討してみると、現在農業戸数一、〇四二とみて、内専業農家は七二・一パーセン トの七五二戸で、この傾向はどう動くであろうか。経営耕地の規模に於ても、一ヘクタール以下の農家が二三パ ーセントも占め、市場として会津若松市をもつことが、逆に兼業またほ専業として、農業人口まで吸引していく 状態に移っている。
このための農業の機械化・共同化がすすめられているが、既に動力耕耘機が四〇〇台にも達し、共同施設が各 部落に滲透しはじめている。この概要は統計がよく物語っている。もう北会津村に合併発足して満一〇ヵ年に達するわけであるが、村の将来の発展は、一にこの農業改善事業の 成否にかかっているようにみえる。自分の村の将来の見通しをつけて、村づくりに献身しなければ、経済・文化 共に人間がつくってゆくものであるだけに、建設的な努力と熱意をゆるめてはならないようである。
第十章 各部落の発達
一、中 荒 井 村
1、部落の自然景観 荒井という地名は扇状地末端の清水の湧き出る所についたものであろう。荒井という部