北会津村誌 -197/534page

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一、大川 村の東一町二十六間に有、河原の幅五五間、川幅に随て広狭あり、源二有、其一は下野と奥州の界山王峠より出る。又一は白川領の内羽鳥村てつながいと云所に鶴沼有、沼の滴り野中川湯本村、枝松村、葦野原村を経て田代村の下に至て山王峠の沢水と合、是より小出村、葦野牧村、小塩村、小谷村、加塩村、大門村、大石村、天屋村を過て向黒山の麓に至る。川上より此に至る迄鶴沼川と云、其より此村に至て大川と云、是より北へ流て蟹川村にては蟹川と云、又真綿村を過て稲川領、束原村を経て佐野村に至ては佐野川と云、これより西北に流て堂畠村を過て山崎に至て黒川に入る。此川常に歩渡、春秋の間水出て船にて往来す。年々水増川除す、有所の魚鱒、鮭、大雑喉、鮠、かちか、はち魚なり。
一、古川 村の東北八間に有、洪水して大川を押切て古此処を流る、側に清水湧出る。北へ流て蟹川村、礫宮村、真綿村を経て大川に入る。鮠、かちか有。
貞享二年書上げ
 会津郡二日町 五里
一、鎮守雀明神中荒井へ引宮に被仰付、祭礼七月廿七日、下荒井社家祭。
一、菩提所中荒井千葉寺、蟹川宝光院定の寄進なし。
一、漆役本数二本分蝋漆共に代百四文宛にて毎年上納。
一、中荒井へ代五百匁宛年々出大川舟橋渡る。
一、家職 縄、げんべい、田畑、稼の間に仕出す。
一、畑作 午蒡、瓜、蘿蔔、大角豆、胡麻、商売而御年貢の足にす。
新編風土記より写す
 二日町
 府城の西に当り、行程一里二町、家数二十三軒、東西一町、南北二町、東は鶴沼川に臨み三方田圃なり。東七町高久組鍛治屋敷村の

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