北会津村誌 -217/534page
寺堀の富士神社 現在これは田が二六町七反、畑九町八反に増加し、四周の河原、湿地が、よく開墾されたことを物語るかにみえる。戸数は一九戸で、古い盛んな時代にはどうも及ばないようである。
寛文五年書上げ
寺堀村
一、若松の西九里に有、南北一町十七間、東西四十間、家居乱にして村の形何れとも難記、当村の謂並建始の年暦を不知。
一、家二十一軒、竈二十四、男六十六人、女四十九人、馬十六疋年々増減あり。
一、端村新田、本村の東南四町隔て有、南北四十四間半、東西二十七間、寛永年中に開く所の新田なり。
一、家一軒、竈一、男九人、女六人、馬三疋。
一、田十七町一反四畝七歩、内七町七反七畝土色白真土、五町一反一畝土色黒して砂交、四町二反六畝七歩土色赤して砂交、土色赤して砂交、土色赤して白し、但二分赤、三分黒、五分白、二町二反二畝中の上、五町六反中の中、四町九反下の上、四町四反二畝七歩下の下、土の位赤して中の下
一、畠七町二反二畝二十五歩半、内二町四反四畝土色黒真土、二町五反土色白真土、二町二反八畝二十五歩半土色赤して砂交、土色赤して白し 但三分赤三分黒、四分白、一町一反三畝上の中、九反三畝上の下、一町三反六畝中の上、六反三畝中の中、一町三反八畝下の上、一町七反九畝二十五歩半下の中、土の位赤して中の下。
一、早稲少、中稲少、晩稲、糯稲少、大麦、小麦、粟、黍、稗、大豆、小豆、大角豆、麻、菜、大根、午蒡、芋、熟瓜、茄子。 一、高二百四十石九斗一升内本田百八十石五斗五升、新田六十石三斗六升。