北会津村誌 -237/534page

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一、しんせき葭谷地 村の西北に続てあり、南北二十八間、東西十四間黒鴨あり。
 沼
一、大どろ沼 村の西北一町五十七間にあり、幅十一間、水上は同郡鷺林村、西北葭谷地の清水なり、北へ一里四十間余流て鶴沼川へ入る。鴨時により住す。
 井出川
一、ふしき川と云て村の東四十間にあり、幅五間、北へ流て蓼川と合う、此川に寒の中すのり有、小雑喉、小海老あり、青鷺、五位鷺、鴨時に随て住す。
一、米八斗五升八合を出し、逆瀬川山に入て薪を伐る。
貞享二年書上げ
 会津郡本多村 田舎道十二里
一、鎮守天神、祭礼九月九日、下荒井村より社家来祭。
 相殿 十二所新田村十二所権現
一、鎮守御嫌にてかま不塗、井不掘、壁不掘、土蔵不造、亥年安休老、祭にて只真自由す。
一、菩提所 真言宗本泉寺高三石三斗五升五合寄進す。
一、此役金壱匁四粉八厘毎年納す。
一、葭野村の西に一ケ所有、此御役葭十五把。
一、逆瀬川村へ上米八斗出し、葉柴、かくまを取。
一、軽井沢へ相場米二斗宛出す、柴、かくまを取。
一、中荒井村へ橋入用出大川橋を渡る。

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