私たちの村の農業 農業副読本編纂推進事業 - 029/032page

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て来ました。しかし機械を買うために多くのお金がかかるようになりました。また米の値段を上げることも出来ません。そこで出来るだけ生産のためにお金が少なくかけるようにしなければなりません。そのために「農業機械銀行」などによって、機械を共同で使ったり、仕事の一部をしてもらうような方法をして、機械にかけるお金を少なくするように工夫することが必要です。

B のびゆく村づくり

 長いあいだの先人の努力が実を結び、村の基(もと)になる産業としての農業は、いまでは福島県の中でも多くの生産額と、農家一戸あたりでも高い収入をあげるまでに発展して来ました。特に農業の土台になる耕地をよくして、仕事の能率を上げるため土地改良事業をすすめて、昭和59年に完成しました。村の中はすみずみまで30アールに区画された耕地と、たてもよこも真直な道路と水路ができました。

 さらに道路のほそうも進み、農村環境改善センターや農村公園など、生活の環境がととのえられ、健康で文化的な村づくりの基礎(きそ)が築(きず)かれつつあります。

 これからの村の進むべき目標は村民憲章(そんみんけんしょう)に明らかにされています。このような村の理想を実現するためには、村民は心を豊かにして、お互いにいままで以上に助け合って、楽しく仕事をし所得(しょとく)をふやし、時間的なゆとりを生みだすことが必要になってきます。

 村民の所得をみると、農業所得よりも農業以外の所得が多くなっています。そこでこれからは農業所得をもっとふやす工夫をしなければなりません。それにはどうしたらよいか考えてみましょう。

 農業全体を見なおし、ムダをなくして能率(のうりつ)を考えていくことが大切です。そのために機械化して余った労力で、耕地を拡大(かくだい)したり、米作り以外にも果樹や作物の栽培に工夫をして収入をあげることです。イチゴ・


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