私たちの村の農業 農業副読本編纂推進事業 - 030/032page
トマト・アスパラガス・メロンの栽培もよいでしょう。収入をふやすこととあわせて、栽培のための経費を節減(せつげん)することが大切になってきます。つまり生産費の縮少(しゅくしょう)です。
農業は農家一戸一戸が別々に行って来ましたが、隣近所(となりきんじょ)で生産組合(農事実行組合)を作って共同で行うとか、そのほか、農業の機械化によって生じた余った労力を、農業以外の仕事に向けて収入をふやしていくことも大切です。そのために近くの会津若松市内の会社・工場・商店などに兼業(けんぎょう)として働く人も多くなっています。しかしまだかなりの人が村をはなれて遠く東京・横浜など関東地方に移り住んで働く人がおり、そのために若い人が村に少なくなっています。
これを解決するため、村では真宮地区に広く工場用地や住宅用地を作り、ここで働くことができるように計画をすすめ、村の活性化につとめています。
今までは教育というと学校だけを重くみて来ましたが、世の中が進んで来ますと、いろいろと学習することが多くなって来ています。もともと人間は一生を通じて絶えず自分から進んで学習することが大切なわけで、このことを生涯(しょうがい)学習といっています。このような立場から人生の年齢に応じて家庭教育・学校教育・社会教育の各分野にわたって学習の体制や機会をととのえたり、また社会福祉(ふくし)の向上につとめたりして、健康で平和な文化的村づくりのため村は努力しています。このような住みよい村づくりは、そこに住む村民一人一人が村民憲章の示す理想に向って常にたゆまず努力することが一番大切になって来ます。私たちの村は私たち一人一人の力を合わせて立派に築いて行きましょう。