磐椅王国 -006/034page
8.姥ケ原(うばがはら)・谷地平湿原(やちだいらしつげん)(若宮・吾妻やま)
浄土平より西へ約1時間登ると姥ケ原に 着きます。雪解けの5月から秋にかけて高 山植物が次々と可憐な花を咲かせ、その西 端には石造の姥神様が鎮座しています。さ らに1時間西へ下れば谷地平に着きます。 ワタスゲをはじめとする高山帯の植物が短 い夏を飾っています。湿原の片端に寺屋敷 と呼ばれる一角があり、白鳳寺跡と伝えら れています。9.蟹沢湿原(かにさわしつげん)(翁沢・菖花他)
蟹沢地区西方にある細谷地・山藁谷地・ 郭公花谷地の低層湿原で、オオミズゴケ・ ヒメスギゴケが繁茂し、マット状の群落を つくっています。また春の早いショウジョ ウバカマからサギソウ・カッコウバナ・ワ タスゲ・サワキキョウ・リンドウなど65科 182種の草木層をみることができます。沼 にはハッチョウトンボも生息しています。 (町指定天然記念物)10.安達太良山(あだたらさん)ヤエ八クサンシヤクナゲ自生地(じせいち)(若宮.横向山)
ツツジ科の常緑低木で、安達太良山を中 心としたハクサンシャクナゲ大群落の中に ある重弁のものをヤ工ハクサンシヤクナゲ といいます。開花期は6〜7月で、花の色 は白色または淡紅色です。(県指定天然記念物)
11.大山祇神社社叢(おおやまつみじんじゃしゃそう)(蚕養・大達沢)
達沢集落鎮守の杜として残された原生林 で、神社の南側一帯にあります。ミズナラ を主体とし、トチノキ・ミズキ・シナノキ・ イタヤカ工デなどの高木層、チシマザサ・ 工ゾユズリハなどの低木層で構成されてい ます。
福島県緑の文化財登録第346号 (県指定天然記念物)
−天然記念物−