磐椅王国 -008/034page
l6.上袮次(うわねつぎ)の辛夷(こぶし)(林南)
モクレン科のキタコブシで、樹高17m、 幹周3mを計り、推定樹齢は300年です。 この木は、その年に咲く花の数によって稲 の豊作を占う樹木として古来より尊重され、 村人によって大切にされてきました。樹下 には馬頭観音の碑が9基祀られています。
福島県緑の文化財登録第343号(町指定天然記念物)l7.一位(いちい)(蚕養・山根)
天徳寺の境内にあるこの木は、樹高5.5m、 推定樹齢700年の古木です。天徳寺は元白 木城の北にありましたが、明治二十一年の 磐梯山噴火後現在地に移りました。この木 は当初残されましたが、数年後この木の精 が住職の夢枕に立ち、「寺とともにありた い」とのことで、現在地に移植されたとい われます。
福島県緑の文化財登録第348号(町指定天然記念物)l8.都沢(みやこざわ)の公孫樹(いちょう)(関都・堂脇)
六体地蔵尊を本尊とする地蔵堂の境内に ある町内随一の大きさを誇る大イチョウで、 樹高25m、幹周6.4m、推定樹齢700年と いわれます。
福島県緑の文化財登録第350号(町指定天然記念物)l9.百目貫(どうめき)の公孫樹(いちょう)(磐里・百目貫)
猪苗代三十三観音二十番札所である地蔵 堂の前にあります。以前ここには東光寺と いう大きなお寺があって、その境内にあっ たと伝えられています。樹高21m、幹周 5.2mを計り、推定樹齢1000年といわれま すが、樹勢は極めて旺盛です。
福島県緑の文化財登録第349号(町指定天然記念物)20.見袮(みね)の大石(おおいし)(見袮)
明治二十一年(1888)に磐梯山が爆発し たとき、泥流とともに流されてきた巨石で、 火山爆発の凄さを物語るものです。年々沈 下しているといわれ、現在霧出している部 分は、高さ3.1m、幅8.2mと当時の半分ほ どになってしまったといわれます。石質は 輝石安山岩です。
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