磐椅王国 -013/034page
33.観音寺宝篋印塔(かんのんじほうきょういんとう)(川桁・村北)
川桁観書寺の本堂前にあって、高さ1.8mを計る石造物です。塔身の銘文から応永 十八年(1411)に建立されたものと考えられますが、以前は旧観音寺跡にあったも ので、相輪と塔身は本来この塔のものではなかったといわれます。相輪は短く、 笠の馬耳型の突起は先端が丸まり、浮彫りの蕨手は軽く反転し、塔身にはくぽみ があり、基礎は比較的高く、反花も形式化しており、古式の重厚さが窺えます。 (県指定重要文化財)
34.鹿島神社宝篋印塔(かしまじんじゃほうきょういんとう)(金田・六角)
『新編会津風土記』巻五十に見え、応永年間(1394〜1428)のものと推定されてい ます。古くは全曲山宝性寺にありましたが、現在は鹿島神社境内に移されました。 高さ1.4mを計り、塔身の四面には二重の刻線で輪郭をつくり、蓮座の上に胎蔵界 四方の種子が刻まれています。(町指定重要文化財)
35.島田板碑(しまだいたび)(磐里・町島田前)
この板碑は島田の墓地内にあり、嘉元三年(1305)に建立されたもので、高さ2.45m、 幅1,45mを計ります。
ヤゲン彫りによって蓮座の上に、左側に金剛界の阿弥陀如来(キリーク)、右側に大日如来(バン)の種子を祀っています。(町指定重要文化財)
36.釜井板碑(かまいいたび)(長田・西畑)
この板碑は釜井の畑地内に建立されていて、正和二年(1313)の紀年が記されており、 高さ1.30m、幅1.00mを計ります。左に金剛界(バン)、右に胎蔵界(アン)の大日如来の種 子を蓮座に乗せています。(町指定重要文化財)
−中 世−