郷土読本 わたしたちのきょう土 猪苗代-085/112page
1日に乗りおりする人数(猪苗代駅)
今のJR猪苗代駅(平成3年)
猪苗代湖の湖上交通 猪苗代湖を船で行き来することは,今から700年以上も昔から行われてきました。とくに,陸上交通が不便だった山潟や壷下の人たちにとって,船は大切な乗り物でした。
猪苗代には,山潟港など5つの港があり,明治22年ごろからたいへんなにぎわいでしたが,1899年(明治32年)の鉄道開通によって,そのすがたはしだいに消えていきました。
猪苗代湖にあった港(明治5年)
道路やバス 猪苗代町には,まわりの町や村を結ぶいくつかの峠道があります。会津から中通りに出る中山峠道,福島や松川に通じる土湯峠道などです。それらは道はばもせまく,けわしいものでした。また,たいへんきけんなところもありました。雪のつもる季節には,行き来ができなくてこまることもありました。今のように交通が発達していない時代は,歩くか馬を使うしか方法はありませんでした。