喜多方市の文化財 -012/055page
銅 製 鰐 口(どうせいわにぐち)
面径31.5センチ、厚さ17センチのこの鰐口には次のような銘があ り、新宮一族の奉納したものである。「敬白奥州会津新宮熊野山両所鰐口
一口大旦那沙弥正宗
康応二年庚午(閏)壬三月三日
在厂(ママ)慶海彫字高瀬小旦那御子
別当吉原大工願青請」鰐口は、寺社の軒下につるし、参拝のときに打ち鳴らすものであるが、 当社の鰐口の特色は、側面の形が一般には偏平楕円形であるのに対し、矩 形(くけい)(長方形) に近い形をしている点であり、珍しいものとされている。
なお、康応2年は1390年である。
所 在 地 慶徳町新宮字熊野 熊野神社
指定年月日 昭和30年12月27日