喜多方市の文化財 -014/055page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

銅造観音菩薩立像

 福聚寺観音堂の観音菩薩像は、高さ33センチの金銅仏で、 三山冠をつけた大きな頭部、秀でた眉、一文字の引き目があり、 胸部に二条の瓔珞(ようらく)があって脚部の前にたれ、左手でこれを押さ えている。腰は細くひねりを見せ、天衣(てんね)は、一旦両腕で反転し、 渦を巻いて柔らかく台座に垂れている。右腕と左下の天衣は後 補(木製) のものである。台座には蓮華の上端がわずかに見え ている。

 像の全体に白鳳時代(奈良前期) の特色が見られ、滋賀県慈 眼寺の観音菩薩立像によく似ている。また恵日寺にあったもの が飛来したという言い伝えがある。

所 在 地 関柴町平林字地利前  福聚寺

指定年月日 昭和30年3月29日

銅造観音菩薩立像


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は喜多方市教育委員会に帰属します。
喜多方市教育委員会の許諾を受けて福島県教育委員会が加工・掲載しています。