喜多方市の文化財 -029/055page
壬辰三月九日
威 信 敬 白」とある。供養碑は自然石を使用し、首部に三本の横線が入っている。 高さは60センチ、幅35センチ、厚さ17センチの大きさで ある。
所 任 地 関柴町 高橋 忠氏宅
指定年月日 昭和59年7月12日*関柴町布流遠藤家の供養碑
関柴町布流の遠藤家にある供養碑は二基あり、一基は自然石 を使用し、首部に一本の横線が入っている。高さは75センチ あり、幅は31センチ。厚さ17センチあり、主尊種子は「バ ン」、銘文は不明である。
もう一基は自然石を使用し、高さ115センチ、幅84セン チ、厚さは18センチあり阿弥陀三尊がえがかれている。
銘文に、
「 諸 行 無 常 是 生 滅 法
生 滅 々 己 寂 滅 為 楽
延 文 六 年 辛 丑 二 月 九 日
孝 子 敬 白
威 信 禅 門 為 三 十 年 」 とある。延文6年は1361年である。
所 在 地 関柴町 遠藤敏彦氏宅
指定年月日 昭和59年7月12日種子=諸仏を象徴する梵字(ぼんじ)。
木造阿弥陀如来坐像
中田付龍泉寺の阿弥陀如来像は、高さ41センチ、上品上生、 結伽扶坐の坐像で、底部に、
「応安二年五月十二日造立 願主龍繁云々」
の墨書銘がある。
応安2年は1369年である。
頭部の螺髪(らほつ)は大きい割に低く平らであり、衲衣(のうえ)の彫りの高さ や動きにはやわらかさや上品で美しい感じが少ない。面相は面 長で耳が垂れているところなど、鎌倉様式を多分にもっている が、室町時代の作と考えられる。
所 在 地 岩月町宮津字中田付 龍泉寺
指定年月日 昭和49年2月14日