喜多方市の文化財 -031/055page

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会津念仏摂取講

 会津念仏の歴史は古く、若松融通寺十三世浄蓮社文誉上人や 同寺三十八世栄誉岳順上人、それに明治初年に、石井大宣師の 世話による講の組織等によって普及され、現在まで保存されて きた。

 熊倉町小沼の安養寺に伝えられる念仏踊りも、このような古 い伝統と歴史の移り変わりのなかで保存され、受け継がれてき たものである。

 踊りは11項からなり、前半の供養念仏に続いて、円陣を組 んだ踊りに移っていく。踊りは、白毛の付いたばちで打つ太鼓 に合わせて腰をくねらせ、合掌にかたどった手ぶり足ぶみで、 移動することなく踊りを続けていく。

所 在 地  熊倉町新合字小沼  安養寺
指定年月日 昭和37年9月13日

会津念仏摂取講

三津谷の登り窯

 岩月町三津谷にある登り窯は、煉瓦造り十連式の構造となっ ており、間口4.5メートル、奥行き18メートルで、一度に 約9000個のレンガを焼くことができる。

 この登り窯は、明治23年に樋口市郎氏によって造られた もので、初めは七段であった。現在のような十連式となったの は、二代目喜市氏のときであり、磐越西線のトンネル、加納鉱 山の坑道、喜多方周辺のレンガ蔵や風呂などの材料を焼いてい た。ふつう登り窯には見られない煙突が付けられるなど、全国 的にも珍しく貴重なものである。

 昭和45年に工場を閉鎖したが、昭和57年に地域経済振興策の一つとして補修され、 58年から生産を開始している。

所 在 地  岩月町宮津字火付沢  樋口憲一氏所有
指定年月日 昭和57年10月14日

三津谷の登り窯


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