喜多方市の文化財 -032/055page

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絵馬富士見西行図

 絵馬は、神社に祈願をたてるときに馬を奉納する風習があっ たものを、板に馬の絵を描いてその代わりにしたことに始まる。

 しかし近世になると、馬以外の題材も使うようになり、また 民間信仰と結びついて各種の絵馬が生まれた。

 慶徳町新町にある古四王神社の絵馬は、正徳元年(1711) 奉納されたもので、この地方では古くて代表的なものである。 絵馬の大きさは、縦25.5センチ、横38センチで、描いて ある富士の形は、底辺が27.5センチ、左辺21センチ、右 辺が20センチの大きさである。板材は杉が使われている。

絵馬に
 正徳元年卯年六月十三日
 柳 津 村 小 川
と記されている。

所 在 地  慶徳町松舞家字馬坂  古四王神社
指定年月日 昭和57年4月9日

絵馬富士見西行図

青山城跡

 上三宮町上三宮の西に位置し、佐原十郎義連の孫、加納五郎 左衛門盛時が築城したものと伝えられ、時代的には新宮城の築 城と同じ13世期の初め (鎌倉時代初)頃と考えられている。

 昔は、東城と西城の二つの城郭から成っていたというが、東 城のあったところは今は民家が建ち、現存しているのは西城で あって、東西36間(約65メートル)、南北40間(約72メー トル) の大きさである。城の中段あたりには、空堀の跡がみら れ、城の南外郭にあたるところに加納五郎左衛門盛時をまつっ たという五郎神社がある。

所 在 地  喜多方市上三宮町上三宮
指定年月日 昭和48年2月8日

青山城跡


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