喜多方市の文化財 -038/055page
熊野神社経筒
熊野神社の経筒は、高さ13センチ、口径4.6センチの銅 製経筒で、銘文に、
「 妙 法 蓮 華 経
新 宮 熊 野 山 経 筒
応永十年 癸未 六月廿九日
筆 者 慶 海
作 者 禅 藤
申 口 所 弘 尊 取 持 」とある。応永10年は、1403年である。
所 在 地 慶徳町新宮字熊野 熊野神社
相撲力士像
赤と白に彩色された力士の木像は、小柄であるが力強さをよ く表している。「新編会津風土記」によると、力士像は二対あり、 一対は作者知れずもう一対は運慶作とあるが、図示された形か ら見て運慶作のものとは違うようである。
熊野神社の相撲は、当社創建のころ源義家が相撲で合戦の勝 敗を占ったことに始まったとされ、毎年6月の祭礼の際に、15番の相撲がおこなわれたといわれている。塩川町にある「万力」「能力」等の部落名も、昔この相撲のときに、15番の勝負に勝ったものの名乗りによって改めたものという。
所 在 地 慶徳町新宮字熊野 文殊堂