喜多方市の文化財 -039/055page

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獅 子 頭

 当地方に保存されている獅子 頭としては、もっとも古いもの であろう。頭頂が低く、全体が 偏平で、製作様式の古さを示し ている。厚い上唇と大きい鼻、 頭髪や太い眉の端がわらび状に 巻かれていることはその特色で あろう。

所 在 地 慶徳町新宮 熊野神社

獅 子 頭

磬(けい)

 磬は、中国の楽器からとっ た仏具の一つで、勤行の際に 導師がこれを鳴らして合図に 用いたものである。両面中央 に蓮華文の撞座(つきざ)があり、その 両側に孔雀文を配している。

所 在 地 慶徳町新宮熊野神社

磬

懸   仏(かけぼとけ)

 御正体(みしょうたい)ともよばれ、はじめは鏡の表面に神像、仏像、梵字(ぼんじ)などを線刻し、社寺に奉納して礼拝したものである。

 鏡は、本来神体としてまつられる場合が多かったが、神仏習 合、本地垂迹説(ほんちすいじゃくせつ)などによって、本地仏の姿や種子を刻出する ようになった。中世にはさらに半肉の鋳像を銅板等にとりつけ た懸仏の形式がうまれ、鎌倉・室町時代にかけて盛んにおこな われた。

 ここにみる懸仏は、鉄製の円彼の上に三体の仏像を刻んだも のである。銘がないため製作の年は知ることはできないが、鎌 倉時代から室町時代にかけての作と考えられる。

所 在 地 慶徳町新宮熊野   熊野神社

懸仏


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