喜多方市の文化財 -040/055page

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金銅阿弥陀如来立像

 熊野神社の阿弥陀如来立像は、全長46.9センチの金銅仏 で、上品下生の来迎印相であるが、右手は欠け木で補作してあ る。

 頭部の大きな螺髪、両肩から全身をおおう納衣の動的な深い 彫り面長でととのった面相など、鎌倉時代以降の作と考えられ ている。

所 在 地 慶徳町新宮  熊野神社

金銅阿弥陀如来立像

錫   杖(しゃくじょう)

 錫杖は「声杖」ともいわれ、僧侶や山伏の持ち物として重要 なものであた。もとは僧侶が山野を歩くとき、これを振りなら して毒虫などを追い払い、また托鉢(たくはつ)して家に入ろうとするとき、 門前でこれを鳴らして来訪を告げるために用いられた。

 しかし後には実用とはなれて、単に僧侶の持ち物となり、経 を読むときの調子取りにも用いられるようになった。上部は金 属でつくり、数個の鐶(かん)をかけてある。熊野神社のものは、室町 時代の作のように考えられる。

所 在 地 慶徳町新宮字熊野  熊野神社

錫杖


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